掛川市水道部に関すること 3
1.原谷浄水場濁度上昇(2013.10.26)
2013年10月26日に原谷浄水場の送水井出口濁度の測定を行ったところ、1.22mg/Lまで上昇していた事象がありました。
同日の0時過ぎには、トレンドグラフにより送水井水位の異常な上昇が認められていますが、濁度の測定は同日の13時30分頃でした。
濁度の測定場所が、個人によって異なっており、この時のWA契約社員は送水井出口で濁度を測定していたので、濁度上昇を発見できました。
WAの現場代理人は、いつも
取水井出口で濁度を測定していたので、彼であれば気づいていなかったでしょう。
このことを水道部の職員は承知していましたが、どちらでも同じだと考えていたご様子で、是正措置をしていませんでした。
当時のメモをご覧ください。
また、当時の会話は以下です。
水道部の職員は、送水井に対して地表水や雨水の混入の可能性を指摘しています。
A氏の発言(大雨時の原谷浄水場について)
2013年10月26日16:50頃
A氏「 」
- 『おつかれさまです。』
- 「濁度が・・原谷の濁度がね」
- 『原水濁度?』
- 「原水というか、あそこは浄水濁度なんだけど。原水は0.00なんだけど。」
- 『原水は0.0?』
- 「Iさんとこへ電話して、もう一回取りに行ってきますってね。」
- 『原水濁度ではなくて?いつもそこの記録に書いてある原水濁度ではなくて?』
- 「ここの原水濁度」
- 『いつも0.00のやつでしょ?』
- 「1.22」
- 『1.22??』
- 「何回測っても1.22だし。もう一回ポンプ、動くの待って。金魚の水槽の方が前、止まったって・・○▽◇※・・水質が・・それが取水場なんだけど。そっちで測ると0.0。原水の水は別に問題ないんだけど。
浄水場のね。原水濁度って書いてあるけど、これ。」 - 『原水濁度って書いてあるけど、原水じゃないんだ。』
- 「実質は、あのぅ一回浄水場の槽へ入れて。」
- 『取水井じゃなくて、送水井っていう、一回送って貯めておくところのやつ』
- 「貯めて、楕円形から落ちている水を取っているもんでね。」
- 『あぁぁ本当の原水じゃないんだ。』
-
「うん。そんだもんで、Iさんに聞いたら、そこのところがポンプ、井戸みたいになってるんだけど。
槽がね。地上からこのくらいかな。地下に埋まっているもんで、昨日の大雨で、雨水が入り込んで。
だから原水は大丈夫なんだけど。ここで浄水のあれってわかる?」 - 『浄水っていうか、ここは取水井と送水井しかわからない。』
- 「ちゃうちゃう。トレンドでね。」
- 『そうよ。浄水ってないもの。原谷は。原里はあるけど。原谷はただ水汲んでるだけだもの。』
- 「(Iさんが)トレンドで見れるかやーって言ってたからね。」
- 『(Iさんから)さっき電話かかってきましたよ。教えた。いつもよりも、取水井よ。取水井。ほんとの原水の。そこの井戸の水位はいつもより、1.4m、1.6m高い。』
- 「原水の方は0.00で問題ないんだよ。金魚のところに出てるのは。だけどこっちのほうがだめなもんで。」
- 『変だね。変だね。』
- 「だから今、また夕方4時半に取りに行って。じゃあ、またIさん、夕方4時半頃、私行ってきますよって、言って。測ったら、0.55まで下がってるもんでね。」
- 『1.12から0.55までね。』(1.22を1.12と言い間違えている)
- 「新しい取水の水、送り込んできれいになってきたかな。また、明日様子みるって」
ここで原水と話しているのは、取水井。浄水と話しているのは送水井ですが、いずれも井戸なのです。
ですから、どちらも原水であり濁度を測定しなければいけないものなのです。
なお、WAの「休日点検者用引継ぎ事項」には、
【原谷浄水場原水濁度が、0.10mg/L以上の場合、夕方もう一度測定し、実測値を記載し、主幹に連絡。
備考欄に「大雨により濁度上昇」と記載。(客先担当 〇〇主幹携帯 〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)】
と記載されているだけです。
原谷浄水場は、水道事業認可時点における原水の水質試験検査で、耐塩素性病原性細菌の指標菌が検出され
リスクレベル3に該当しています。
また当該施設にはろ過設備はなく、次亜塩素酸ナトリウムを注入する設備があるだけでした。
厚生労働省からの通知 2007年
運転管理
- ろ過池等の出口の水の濁度を常時把握し、ろ過池等の出口の濁度を0.1度以下に維持すること。
- 原水水質の変化を浄水処理操作に即時に反映できるようにすること。
なお、その際、目視のみによって浄水処理の効果を判断せず、必ず十分に調整された濁度計を用いること。
0.1度≒0.1mg/L
厚生労働省からの通知のように、濁度が0.1度以上になっているのに、「夕方もう一度測定し、実測値を記載し、主幹に連絡」とは何とも悠長な対応なのでしょうか。
しかも施設点検報告書の備考欄に、「大雨により濁度上昇」と記載しておけばいいだけとは。
水道水は食品と同じという認識がないのでしょうか。
リスクレベル3に指定されている水が、運転管理の0.1度を超えたならば、即刻対応すべきではないでしょうか。
掛川市民は何も知らずに、水道水を飲んでいたのです。
A氏の発言(大雨時の原谷浄水場について)
2014年6月27日16:50頃
A氏「 」
- 『Aさん、この残留塩素計って市役所のやつ、ウォーターエージェンシーのやつ?』
- 「それ? それはあのぅ、借りてるんだ。」
- 『市役所から?』
- 「うん。市役所だと思うんだけどね。なんで、新しい箱無いって、Sさん言ってたけど。」
- 『じゃあ、濁度計は、濁度計?』
- 「×○▽◇※×○▽◇※・・・・・」
- 『濁度計も借りてるの?』
- 「うん。ときどきIさんが借りにくるから。車の中に積んであるものね。」
- 『それは市が校正するために、貸してってくるの?』
- 「自分で測るとき。だって、校正このまえ、Iさんに校正してやっていったら、どうやってやるんだ?って言ってたから」
- 『へぇ、じゃぁ、ずっとやってないんだね。校正』
- 「なんか、中に液があって、それ入れてやるらしいんだけど、下手にやるとこっちもできないしね。」
- 『狂っちゃうもんね』
- 「Sさんこの前、Iさんにやってもらったから、頼めばっていったから、Iさん、やってくれるって聞いたら、わからんてね。」
- 『わからんて。へぇー』
- 「Sさんはやってもらったっていっただよ。Iさんに。どうもそのへんが・・・・・わかんない。・・・・・・・・・・・車の中に乗ってる濁度計だけは市の貸与物」
- 『市の貸与物。で、この残留塩素計は市の貸与物か、どうかわかんない?』
- 「これもたぶんそう。(市の貸与物)」
- 『ふーん。isomuraって書いてある。』
- 「isomuraでだから・・isomuraが使うあれだとおもう。Fさんなんか別に持ってる。施設管理はみんな。自分で測らなきゃいけないから。低いとかいわれるとね」
- 『なるほどね。濁度は持ってないの?。濁度計は持ってないの?』
- 「濁度計は持ってない。」
- 『濁度計は持ってないから、WAに貸し出してあるやつを貸してねって』
- 「そうそう」
- 『あれって、えっと、南部のほうの浄水場の濁度は、週に一回でしょ。測るの?』
- 「そう」
- 『北部のほうの原谷』
- 「原谷だけ。原谷だけ。」
- 『毎日だよね。原里は計器ついてるから。』
- 「そうそうそう。だけど、ほかのところは、0.00なるんだけど・濁度計で。」
- 『原谷はならないの?』
- 「原谷は、浄水濁度は、0.06・・・006が最低くらいで、あの原水濁度のほうは、たいてい低くても、65以上だよね。」
- 『0.65ってこと?』
- 「うん。以上。昨日だかおととい、むこうのほう雨降ったらしいんだよね。あのう・・そしたら1.25までいって。」
- 『原水濁度?』
- 「うん。」
- 『原谷って、原水濁度とか、浄水濁度って、どこで測ってるの?』
- 「原谷はね。ない。原水濁度はない。」
- 『原谷は原水って言ったって、この取水の金魚のとこ?』
- 「金魚のとこで測ってなくて、あのぅ残塩計の下あたりから水取ってる。」
- 『送水井の出口ってこと?』
- 「そうなんだよね。だからそこで異常があると、金魚のとこで水がでてるもんで、そこで測って、値がでなかったらOKよってなってるんだけどね。」
- 『ふーん。これって、取水井と送水井の間って別に何かあるわけでもなし、要するにろ過機とかないんでしょ?』
- 「あそこはあれがないもんで。パック入れてないでしょ。原谷はね。原里は入れてるもんで、原水の濁度と浄水の濁度がある」
- 『(原里は)計器ついてるもんね。だから、原谷は汲んできた水をそのまま配水池に送ってるだけなんでしょ?簡単に言えば。』
- 「そう。次亜入れてね。」
- 『次亜入れて。』
- 「意外ときれいなんだよね。きれいなんだけど。大きい声じゃ言えないんだけど。あのぅ浄水場の・・・」
- 『浄水場って、送水井のこと?』
- 「浄水場のタンクがあるんだよね。浄水場一回入れて。」
- 『浄水場っていうのは、この送水井のこと?』
- 「ポンプがある。送水ポンプが・・・」
- 『浄水場って言ってるのは、ここのことを言ってるの? 別に浄水する設備ないけど。』
- 「そうそうそうそう。」
- 『これ浄水場って名前ついてるけど、別に水をきれいにしてるわけでもなんでもないんでしょ。』
- 「一応次亜入れてるだけ。」
- 『次亜を入れてるだけね。はいはい。』
- 「それで配水池へ送ってるんだけど。」
- 『ここのやつが・・』
- 「ここにあれがあるでしょ。槽が・・・これは地下系なんだよね。」
- 『なるほど。主幹がこられたから、あとにしよう。』 地面から出ている高さを示しながら、
- 「どのくらい埋まってるかなぁ。」
- 『50cmくらい。』
- 「うん。」
- 『この送水井は、地面から50cmくらい立ち上がっているとこが、槽のトップなわけ? 一番高いとこ。あともぐってるの?』
- 「(うなずく)○▽◇※水中ポンプが、下にはいってるポンプなもんで、その圧力書いてるんだけど。・・・動いているときだよね。こんなもんだよね。」
- 『一応、ふたはしてあるんでしょ?ふたしてあるけど、上から見えるってことは、隙間あいているってこと?』
- 「うーん。そこらへんがわかんないんだけど。このまえも、なんかすごい雨降ったことあったじゃん。」
- 『あるよね。それは。』
- 「休みに行ったんだけど。夜降ったらしいんだけど。そしたら、あのぅ、そこが良くないところでね。道路があって、道路より低い。」
- 『道路より、この送水井のトップが低いの?』
- 「そのぅ。・・・・見える・・あるとこがね。」
- 『あるところが』
- 「けっこう、面、道路の面ぐらい。・・・ちょっと窪んでるところにあるだよ。」
- 『じゃあ、道路から流れた水がこっちにくるわけね。送水井のほうへ』
- 「Iさん言うには・・・・これね。ばぁって、たまる、だってね。一時的にね。雨水がきて、浸水するかもしんないとか・・」
- 『あーなるほどね。』
- 「それであのう。濁度測ったときに、なんじゃあこりぁって言って、電話したことある。だけど原水のほうへ行ってやったら、なんにもないだよ」
- 『じゃあ、びっくりしたのは、この送水井の、次亜のこの残塩計を測るところで測ったら高くて、この取水井のほうへ行ったら、低い・・なにもない?』
- 「うん、なにもない。こん中にね(送水井を指して)。紛れた・・・・としか考えられない。」
- 『なるほどね。』
- 「徐々に落ちるって。」
- 『Iさんもそうやって言ってた? 徐々に落ちるって。ふーん。』
- 「ふふふふふふ 徐々に。次の日行ったら、(濁度が)もう、戻ってたもんでね」
- 『あーん。それでもう、水たまりもなくなってる? 次の日行ったら。』
- 「あの、行ったとき、もう水たまり無い。」
- 『水たまり無い?』
- 「すぐ引くだよね。一時的に、ほんとに土砂降りみたいなときには、たまるかもしれんけど」
- 『で、目に見えて、上から見て穴が開いてるわけじゃないんでしょ? 穴開いてるの?』
- 「うーん。鉄板のあれで。鉄板でふたしてあるもんで。ポンプだってね、鉄板とこで、・・・・下にポンプがあって・・・どのへんに水がでてるか、わかんないけどね。」
- 『鉄板だから、隙間はあるっていえばあるんじゃんね。』
- 「コンクリで遮蔽はしていないわね。」
- 『コンクリで遮蔽してないんだ。鉄板が置いてあるって感じ?』
- 「鉄板の上に乗って、圧力見るから」
- 『鉄板の上に乗って圧力をみる、下の水中ポンプの圧力を見るってことね?』
- 「そうそうそう。回ってるときはね。」
- 『回ってるときは。その圧力計は、鉄板の上にあるの?』
- 「鉄板の上の立ち上がった、送水管の途中にあるから。」
- 『ああーなるほど。配管の上に、ぽこっと付いてる。他には危ないとこはないの?』
- 「他には無い」
- 『南部のほうの浄水場は、濁度計はないから、濁度計を持ってって、自分で一週間に一回測ってるけど。』
- 「取水、取水というか、取水場じゃないんだよね。取るのは。そこも配水。配水の、本当は、だから送水残塩のほうがいいのかなと思うんだけど。」
- 『えっ?たとえば、大坂だったら、大坂水源の、このろ過機に入る手前で取ってるんでしょ? 水。』
- 「ううん。」
- 『違うの?』
- 「うん。両方とも配水になっちゃったんだよね。」
- 『えっ。ここ? 要するに配水池の出口ってこと? 取ってるの?』
- 「違う。だから、浄水場に。大阪水源、大阪系は、浄水場に送水と配水の残塩値が取れるようになってるだよ。」
- 『えっとここに、残塩値とここに残塩値があるよね。』
- 「これが横並びになってるだよ。たぶんPAC、次亜を水源に入れて、大坂水源に次亜いれて。」
- 『入ってるね。次亜が。』
- 「こっち来て、ろ過機入って。で、ろ過機入る前の水が取れる残塩計があるんだよね。」
- 『あーん。ろ過機入る前のやつが?』
- 「と、思うんだけど。並んでるもんでわからんだよ。ここにふたつ。」
- 『はいはいはい。』
- 「片一方は送水残塩。片一方は配水残塩。配水のほうは、こっから出てきた、配水池から。落ちてきたのを捉えてると思うんだけどね。」
- 『で、そのどっちで濁度測ってるの?』
- 「最初に、はら、最初に教わったのは。」
- 『Hさんに?』
- 「ここは送水だったんだよ。どっちで取っても変わらへんって言って。送水で取ってたんだよ、ここの残塩計で。」
- 『送水、ここでいうと、要するに、ろ過機出た後で取ってたってことね?』
- 「そうそうそう。」
- 『で、今は?』
- 「今は、」
- 『こっち?』
- 「こっち。配水のほうで取ってる。Sさん、そっちでいいって。」
- 『ああ、今こっちで取ってるんだ。へぇー』
- 「ほいで、あのぅ西部は・・・」
- 『西部はまた違うんだ』
- 「西部は違う。西部は、水源から送ってきたのをね。水源で次亜入れてるよね。」
- 『あぁ、入ってるよね。次亜ね。入ってる。』
- 「そいで、ろ過入って、ろ過入る前の残塩値なのかちょっと、そのへんわかんないんだけどね。よく、うんとろ過機がおかしくなると、残塩値がLOリミッタとかなんか働くっつうてね。どっちなのか、わかんないんだけどね。水の流れが悪くなると、残塩値がすごくあれするっていってたもんで。ポンプ送ってなくてもここで一回取れるんだよね。水が出てるだよ。ろ過機から出てる、ひっぱってるんじゃないかと思うんだよ。」
- 『で、今、濁度取ってるのは、ろ過機の出口で濁度取ってるってこと?』
- 「ううん。」
- 『こっち?』
- 「今、配水池になっちゃっただよ。Sさんになってから。」
- 『あー、Sさんの前のHさんが代理人の時は、このぅ、南部のほうはろ過機の出口で、濁度取ってたけど、今、Sさんになってから、配水池の出口で取ってるんだ。』
- 「配水池のほうで取ってる。配水残塩だとおもうけどね。」
- 『それで一週間に一回取って、書いてるんだ。』
- 「そうそうそう。」
- 『それで、0.00って書いてるんだ。』
- 「そうそうそう。ほとんど出ないね。」
- 『そりゃあ、そうだよね。大井川の水と混じってるんだから。』
上記のことだが、どうもA氏は原谷ではなく、原里のことを話しているようである。
中略
中略
南部フロー図を見ながら、
以下、省略
市役所の回答
調査の結果、水道法第5条(施設基準) 同法第22条(衛生上の措置)に違反する対象事実はありませんでした。
地表水や雨水の混入のあったとされる平成25年10月26日の原谷付近の降雨量は15mm程度であること、また現場調査における浄水場送水井の構造や周囲の土地の形状から、送水井へ地表水や雨水が混入した事実は確認できませんでした。
送水井の水位と濁度の上昇については、同日同時刻において取水井の水位も上昇していること、上流の原里浄水場でも同日に原水濁度の上昇を記録していることから、原谷川伏流水の水位及び濁度が上昇したと考えられます。
この濁度上昇の原因について検証を行うため、原谷浄水場の取水井及び送水井の2箇所の濁度測定を、指導いたしました。
※伏流水とは
河川の底は土や砂ですから流れている水(表流水)は河川の底から浸透し、浅い地下水脈を形成します。
これを伏流水と言います、水質、水量とも河川の影響を受けます。
また、市役所の回答には「原谷付近の降雨量は15mm程度」とありますが、原谷付近の降雨量のデータはどこにあるのでしょうか。その付近にはアメダスデータはありません。
その数値は、菊川牧之原のアメダスデータのことですから、実際の原谷浄水場ににおいて、どのくらいの降雨量があったかはわからないのです。局所的なゲリラ豪雨のことを、まったく考慮していないといえるでしょう。
2.原谷浄水場濁度上昇(2014.10.6)
前述の濁度上昇から、約1年経過していますが設備は変わっておりません。
紫外線照射装置の設備追加工事中であり、まだ未運用の段階です。
台風8号が接近し、菊川牧之原のアメダスで、1時間あたり50mm以上の降水量を計測しています。
点検報告には、
送水井出口(浄水濁度)が1.95mg/L
取水井出口(原水濁度)が0.17mg/L
と記載されています。
いずれも、管理値の0.1mg/Lを大幅に超えています。
また、トレンドグラフから、取水井から送水していないのに、送水井水位がオーバースケールしていることがわかります。
さらに現場(原谷浄水場)からの報告によれば、現地の建屋の中まで雨水が入り込んでいて、もう少しで制御盤が浸水ところだったとのことです。当然送水井のあたりは水浸しであり、地表水や雨水が送水井へ混入しています。
急遽水道部は、送水井を隔離し、取水井から直接配水池を送水するルートに変更をしましたが、汚れた水は配水池に入り市民の飲料水となりました。
しかし何も広報はせず、市民に対しては情報を公開しませんでした。
取水井 送水井
今までも、大雨のときに同じことがあったのかもしれませんが、誰も気に留めていなかったのでしょう。
前回(2013年10月26日)の濁度上昇発見から約1年間、もっとやることがあったはずです。
また、濁度測定は巡視点検者等が濁度計を持参して、手分析した値を点検報告に記入しています。
連続監視記録用の濁度計はありません。
原谷浄水場に設置されている濁度計は、記録計では無く指示計です。(2015年4月)
ですから、巡視点検者が点検や濁度測定をしていない時間帯には、もっと汚れている可能性があるのです。
本来ならば連続監視記録計を設置し、水道部の管理棟に設置してある監視モニターへトレンドグラフで表示させ、管理値を超える前に警報を発し、管理値を超えたならば、直ちに配水池への送水を自動で停止するインターロックが必要だと思います。
飲料水ということを、もっと認識すべきでしょう。
目には見えなくても、細菌が検出されなくても、コップに一滴でも泥水が入った水を飲めますか?
市役所の回答
原谷浄水場濁度上昇問題
手順書に基づき、濁度の確認、市職員による現地確認を行い適切な処理を行っている。
上記の回答でした。
人的被害が発生してからでは、いくら謝罪しても遅いのです。 回答者の掛川市企画調整課と水道部の方々は、自分には直接責任がない、と思っているんでしょう。